京都への旅 その10 白峯神宮
怨霊巡りの旅
今回の旅は白峯神宮からスタートしました。
日本最大の怨霊である崇徳天皇(1164年崩御)をお祀りしています。
それも明治の代になってからという、新しい神宮。
驚きですよね。
怨霊は亡くなった方に恨まれていると感じている人たちに、次々と不運が降りかかる時に「これは祟りに違いない」と怨霊と認められるものです。
菅原道真公がわかりやすいと思います。
死に方も「憤死」と表現されていますね。
憤りのあまり死ぬ。
庶民なら、「怒りのあまり心の臓が止まった」わけで、単に死んだでおしまいでしょう。
崇徳天皇は、単なる「憤死」ではないのです。
自ら怨霊になると宣言して亡くなられているから、恐ろしいのであります。
「日本国の大魔縁となり、皇を取って民とし民を皇となさん」
「この経を魔道に回向(えこう)す」
この言葉を自分の舌を噛み切った血で書いたと言われています。
詳しく書くと長くなるので、この辺にしておきますが、境内に漂う氣は伊勢神宮とはまったく違うとだけ申し上げておきましょう。
崇徳天皇については、またの機会に詳しく書き記したいと思っています。